前回绍介したLoeweと一绪の4本lotの中にあったパイプです。"OWN MAKE VIRGIN"は50年代半ばに登场したとされるグレードなので、第二次大戦后オッペンハイマー期のBBBのクオリティを知りたかった私には好都合でした。
カタログによれば"OWN MAKE VIRGIN"は、1000本に2本の割合でしか生まれないという、
フローがなくグレインの优れた最上级スタンメルを、无染色ナチュラル仕上げにしたものだそうです。とはいえ确かにフローは见当たらないものの、このパイプのグレインは至って普通に思えます。まあ売り文句とは往々にしてそういうものでして、别に文句を言うような筋合いのことじゃないですねハイ。
もはやプレ・オッペンハイマー期の优美さは望むべくもありませんが、厚みに余裕のある大きなボウルと太いシャンクには、多少雑な扱いをしても受け止めてくれそうな安心感が漂います。底部が平らに加工されていてシッターであるところにも使い胜手优先のデザイン思想を感じます。
ボウルトップにはLoeweと同じように激しいノックマーク。とはいえボウル内は非常に绮丽なものでした。
底に向かって缓やかなテーパーがかかっているチャンバー形状は、プレ・オッペンハイマー期のものとはまた异なりますが、吸い易いです。
内部の造作は非常にオーソドックスではあるものの取り立てて不満を感じない造りです。モールドと思しきマウスピースも衔え心地はそんなに悪くないのが不思议。というかオリフィックと比较するのがいけないのか…
プレ・オッペンハイマーBBBよりも烟道は広いし、全体的に使い易さではこっちのほうが上だと思います。正常な进化を遂げているとも言えますね。
シャンク両面のスタンプ群。右侧面には"MADE IN LONDON ENGLAND"とシェイプナンバーが打刻されています。どちらもプレ・オッペンハイマー期には存在しなかったものです。
シェイプナンバー165はラージアップル。シェイプナンバーがいつ顷から制定されたのか正确なところはわかりませんが、少なくともオッペンハイマー初期の30年代前半にはまだ存在していなかったように思われます。
オッペンハイマーBBBのシグネイチャーともいえる、ステムに埋め込まれたダイアモンドロゴのメタルバッジ。BBBというとこのメタルバッジを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。カッコイイです。
件のカタログによれば、この时代のBBBは上质なアルジェリア产ブライヤーを使用しているとのこと。キュアリングを讴ってはいますが、プレ・オッペンハイマー期BBBとはかなり异なる趣の吸い味は自分の手持ちのパイプと比较すると、英国势よりもフランスの古いChacomに近いように感じました。もちろん、それ自体は十二分にイケる味ですが。
なんだろう。一応オッペンハイマー期では上位グレードのはずなんですが、オリジナルBBBに惚れ込んでバイアスかかりまくった私の目がいけないのか、その姿にカリスマを感じません。1910年代と比较すると"Own Make"という言叶の重みが軽くなっているような、そもそも目指すところが违ってしまっているような。过剰な思い入れを抱いていないまっとうなスモーカーにはまた违った感想があると思いますが、旨いか不味いかと问われれば间违いなく旨いパイプ。でも正直コレジャナイ、といった印象を抱かずにはいられませんでした。
关于英国BBB烟斗“BBB OWN MAKE VIRGIN #165”的内容